SSSS.DYNAZENON 第一話視聴メモ

グリッドマンを原作とするSSSSシリーズ第二作目『SSSS.DYNAZENON』、前作『SSSS.GRIDMAN』は" Special Signature to Save Someone "で(うろ覚えェ...)、仮想世界に閉じこもった一人の少女を「退屈」から救う物語でした。今回のテーマは" Scarred Souls Shine like Stars "。意訳するとキービジュアルの第一弾の言葉「つまずいたら、もっと強くなれる」に近い意味になりますね。

 

(※この記事は丁寧な考察を目的とするものではなく、投稿者のメモ的な意味合いが強いことは予め述べておきます(投稿者の気になった点が主。思考もかなり浅め)。尚、第一作は視聴済みですが、原作テレビシリーズを視聴したわけではないので、細かいネタは正直わかりません。)

 

 

 [気になるシーン]

・何者かによって真珠が町中にばら撒かれるシーン。道路に転がる歪な真珠(怪獣を生み出すための因子的なもの?ばら撒かれたものとの形の違いが気になるところ)

 

・土手に上がってくるガウマ。街の遠景(別記事で*1ガウマが外からやってきた人間であること」を示すシーンとして指摘されていた)

→キービジュアル第一弾はガウマが四人のキャラクターとすれ違う構図。ガウマが何かにつまずいた四人を立ち上がらせる物語で、ガウマはいずれこの街を出ていく存在?

 

・夢芽が水門の上で何かの曲(合唱曲?)を口ずさむ(その後たびたび水門の注意マーク(警報?)が映るが、夢芽の声にならない声を示している?)

→夢芽が今以上に荒んだ状態になった場合、大雨などで水門を用いた直接的な心理描写があるかも?

 

・香乃(夢芽の姉)に関する描写

→自分の演奏会を見るように夢芽と約束をしたが、事故で死亡したため約束は果たされなかった。亡き骸になった香乃が手に握るアンクの知恵の輪。

→夢芽は姉の死が受け入れられない?(意図せずではあるが、姉が約束を破ったことが受け入れられず、姉を理解するために破る側になることを選んだ?)/アンク(エジプト十字)は命の象徴。姉が持っていた知恵の輪が解けない=姉という呪縛。夢芽は生きる意味を模索中?自ら命を絶とうとする可能性も?

 

・麻中蓬に関する描写

→バイトを増やす。親は再婚間近?上条にもらった小遣いを寄付に入れる。

→父を失った過去がある?或いは親が離婚した?親が新たなパートナーと結びつくのが受け入れられない?母親や今の家から逃れたくて、お金を貯めたり、再婚相手(?)を拒絶したりしているか。

 

・ちせと暦、従兄妹の置かれた状況

→親族で法事があるが行きづらい/行きたくない状況。「先輩」呼びはどこから?

 

 

[「怪獣使い」とは?]

→文字通りテイマー的な役目か。街を破壊する怪獣を掴んだり操ったりして街を守る?シャルバンデスを「大きいの」と言っていたので、元々扱っていたのは比較的小さいものだったか。現状はスランプ。

 

 

[怪獣が生まれるために必要なものは?]

→前作はアカネの精神を反映して怪獣が作られた。今作はばら撒かれた真珠が関連するか。真珠のみではダメで、人の憂鬱な感情を集めて形成される?

(物語の核心を突いていた前作OPでは「退屈」の語。同じオーイシマサヨシさんの歌う今作OPでは「憂鬱」の語。感情を必要条件とするならば、真珠がばら撒かれた街に住む人々の「憂鬱」を反映しているか)

 

 

[現実世界か仮想世界か]

前作を見なくても大丈夫という旨の公式Twitterの言葉*2をそのまま信用するならば、前作『SSSS.GRIDMAN』を視聴しなくても楽しめる内容ということになる。(原作のグリッドマン自体がコンピュータ世界の存在ではあるが、)公式の発言を考慮するなら、前作の仮想世界の設定をそのまま引き継ぐとは考えづらい。

 今作の世界は誰かに都合の良いようにはできていない(強引に行くならば、ガウマのためのゲーム世界とも言えなくはなさそうだが…)。今回の世界では、主要な登場人物は何らかの悩みを抱えているが、仮想世界に入ってまでその重みを引き継ぐ必然性はない。仮に誰かに設定された仮想世界だとするなら、物語の鍵となるはずの彼らの悩みがかなり矮小化されてしまう印象。

 DYNAZENONの存在をどう説明するか(現実のものなのか、違う次元のものなのか、仮想世界のものなのか)という問題は生じるが、今のところは現実世界として捉える方が整合的ではないか。