SSSS.DYNAZENON 第二話視聴メモ

第一回に引き続き、『SSSS.DYNAZENON』の視聴メモです。

(※前回に同じく、私自身の気になる点中心の内容となります。繰り返し、原作未視聴のため原作から逸れる解釈が含まれうることはご理解ください。感想などを織り交ぜるため、考察などとしての意味合いはかなり薄いです。情報整理のメモ書き程度のものとしてご覧ください。)

※ネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意。

 

 

[蓬の家庭事情など]

ボイスドラマ第2.2回によって、かなり鮮明に家庭事情が見えてきました。

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・小学生時代に両親が離婚、親権は母親に付与されて、祖母の家に住んでいる状況。

・父親とは度々食事に行く関係。

・母親と上条との関係自体が嫌なのではなく、二人が自分に気を遣う状況に耐えられない。

 

→離婚した原因は気になるものの、母親とはそこそこ仲の良い様子。前回の描写で破滅的な家庭環境に見えてしまったこともあり、この点には安心。屈折した感情を抱いている部分はあるものの、かなり優しい子の様子。

 

因みに、主人公:麻中蓬の名前は故事成語の「麻中之蓬」に符合。荀子から来た言葉で、曲がりやすい蓬のようなものでも、真っ直ぐな麻の中に育てば曲がらずに育つことから、人は善良な人と交われば、自然と善人になるという喩え*1。これは先述のボイスドラマのタイトルにも合致。

 荀子儒家のうち、性悪説を基本に据えて、善人たるための修養や努力の重要性を説いた人物。仮に蓬を善人の側に据えるのなら、今回登場の怪獣優生思想の方々が悪人になるのでしょうか?

 

[夢芽について]

・直情的なガウマの影響を受けてか、蓬の反応を受けてか、約束を破ったことに関しては反省した模様*2

→約束を破ることの理由は未だ不明瞭。ガウマの性格が姉と重なって見える部分もあったのやも?*3姉を知るためという動機であれば、(姉に似た性格かもしれない)ガウマ主導の訓練に毎回来ることも説明はできそう。

 

・姉を水門で亡くしたことが明らかに。 

→「ルールばかり守っていたら守れないものもあるかもよ」の言葉はこの経験から来る?

 

・蓬と共に、自ら進んで被害現場を見に行く。

→死別という形で家族を失うことの痛みを知っているからこそできる行動か。蓬の、ヒーローとしての自覚が芽生えるための間接的な要因になったか。

 

[ダイナゼノンと怪獣]

登場順に、まずはダイナゼノンから。

・「あの人」がガウマに託した龍のオブジェから出来上がったのがダイナゼノン(この龍のオブジェ自体は原作に登場する模様)。

→託した理由は、この後の物語を左右するか

・「怪獣なのか?」とガウマが疑問に感じる。

 

 

・怪獣優生思想(白服の4人)によるなら、怪獣は「出てくる」ものであり、今回の怪獣:グレージョムは「うまく連鎖した」ことで出てきた存在。

→怪獣は、思いのままに作り出せる存在ではない。

→この点に関しては2通りの考え方が可能か。

 1.怪獣自体は以前からいた存在であり、前回出てきた真珠(?)によって引っ張り出してくることができる。

 2.真珠をばら撒くことで何らかの因子と結合して怪獣を生み出す。

→1の可能性が濃厚なように思う。怪獣誕生自体には、どちらの場合も恐らく人の感情が絡んでいるか。

 

怪獣がどういう存在か、ダイナゼノンが怪獣とどのように違うのか、この二つの問いは今後も大切になってきそうだが……。

 

 

[怪獣使いについて]

今回の話で怪獣使いが如何にして怪獣を操るかが判明。以下、ガウマを含めた怪獣使いについて気になる点を列挙。

・全員の名前がカタカナ→本名とは到底思われないネーミングなので怪獣使いの屋号みたいなものか(或いは怪獣使い全員の出自が近い?)

ジュウガの「インスタンス・ドミネーション」とガウマの構えは微妙に異なるように思うが、その要因はどこにあるのか。(確認したら、ほぼ変わらなかった)

 

インスタンス・ドミネーション」「アクセスコード」の語の相違点

→「インスタンス」は「オブジェクト指向プログラミング言語によって書かれた、特定の機能を持たせたプログラム」*4の模様(プログラミングに関しては全く経験も知識もないので何のことかよくわからん……)。内部動作を理解せずとも使えるプログラミング言語であるよう?

→「アクセス」は何らかの端末の存在を前提とした語……。ダイナゼノンという操作卓があるゆえか。

→怪獣使いは「プログラム本体(世界の法則、または怪獣が動作するための法則)へ干渉する形式(或いはプログラムを記述する形式)」で怪獣を動かす。対して、ダイナゼノンは操作卓であって、「直接的なコントローラー操作」で動作。

怪獣とダイナゼノンの違いは、一先ずこの点で説明できそうではあるが、世界の現実・非現実について敷衍するのは早計か。

 

こういう整理の仕方をしてしまうと、怪獣使いがこの世界にとっての「チーター」*5に見えてしまうが……

 

 

[その他気になる点]

飛鳥川ちせの役割がまだない点

→キービジュアルではガウマと四人がすれ違う構図のため、ガウマが離脱することも考えうる。或いは、ちせ用のパーツが後々出てくるか。

 

・フジヨキ台駅と『SSSS.GRIDMAN』のツツジ台駅が似ているような……*6

 

・ガウマ、どうやって麻中家を引き当てた?

→ガウマ君さぁ、キミ、ストーカーの才能あるよ。容姿さえ整えれば、私立探偵やって浮気調査で活躍できそう。

・ガウマ君、麻中家に世話になりすぎ…

 

・山中暦、なぜ無職?

→人間関係に関する部分がおおよその理由と推測されるが、それにしても、あの適応能力(車部分の操作技能)と冷静な判断力、洞察力、観察力(怪獣の能力と発動条件を短時間で看破)を見るに、無職にしておくには惜しい人材。試しにどこかの会社で雇ってあげて!即戦力になるから!多分……

 

 

ということで、どこかの企業さん、山中暦を雇え!以上、今回はここまで(本旨はどこいった……)。

*1:デジタル大辞泉を参考

*2:追記:蓬君くらい親身になって話を聞いてくれそうな人を探していたというのは事実かも?

*3:この点に関しては三話の内容から否定される

*4:デジタル大辞泉を参照

*5:不正なプログラミングなどによってゲームを改変してプレイする存在

*6:追記:他の話を見ても、風景描写、ロケーションなどの点で前作『SSSS.GRIDMAN』に符合する部分があるような気がする